【 基本分野 / 設計 】
基軸キーワード : 造園 土木 公園 庭園 CAD 設計 ...
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「造園とは」
「造園の定義」
造園土木/CAD
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いわゆる学問としての位置付けから考える場合と、造園を生業として実践している立場からの観念の場合と、この2面から考えてみます。
まず前者の部分で言いますと、“造園とは、人間が生活する上で土地を美しく取り扱い、その美しく取り扱った土地を様々に利用するだけでなく、そこから様々なものを学ぶことのできるハードシステム”、というように、当社では理解しています。これは、専門書に掲載されている事項を、今の時流に合わせて解釈したものです。東京農業大学造園学科監修の造園用語辞典や、造園施工管理技士の資格試験用の参考書などを参照されると良いのではないでしょうか。
これを受け、後者の部分では、 “造園とは、日本の風土を理解し、その歴史や地理を土地の上に普遍的な姿で表現する手段”、ということになりますでしょうか。伝統は大切にしながらも斬新な思想を取り込むことは、それはそれで大切なのですが、造園ですので、やはり日本の心の姿は消したくありませんよね。ランドスケープ(アーキテクツ)という言葉がありますが、これは、ランドのスケープをアーキテクトする、ということで、スケープ=景観と、造園の園とは、意味合いが異なると感じています。斬新な思想を取り入れ構築することはランドスケープアーキテクツであり、日本古来の伝統文化を重んじることは造園であると、当社では考えています。
蛇足ですが、 造園と聞いて、庭師と思ってしまうのは、ある意味そういった造園が浸透しているからであり、ランドスケープアーキテクツが一般的に浸透していないのも、ガーデニングという、園芸寄りの外来語が台頭しているからのような気がします。
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「造園土木とは」
「土木造園設計」
「土木設計会社」
造園土木/CAD
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土木と造園は切り離すことはできません。日本語の文法的な解釈になってしまいますが、造園+土木ですので、造園を行うための土木、というイメージで捉えています。
土木はかなりの広範囲に渡って定義されます。そもそも土木とは、“築土構木”という紀元前の中国の書物にある言葉が、日本では土木と呼ばれるようになった経緯があります。経済が経世済民から来た言葉であるのと同じですね。造園が土地の上に自然風土の姿を描き出すように、土木は土地の上に住環境を創りだすものです。そのため、ライフラインと呼ばれる電気・ガス・上下水道・通信・流通、これらのインフラ整備基盤も土木になります。災害防止の治水治山もそうです。造園+土木=造園土木のように、農業土木や海洋土木といった範疇もあります。ここでは当社の考えることにより、土木造園も造園土木とし、同義に解釈するものと致します。
これにより、“造園土木とは、造園の定義を充分に網羅できる環境を構築するための土木理念に基づく土木技術”、というように当社は考えます。 |
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「公園設計 会社」 造園土木/CAD
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公園は、様々な目的を持っています。災害時の避難場所という点は、必ず持っておかなくてはなりません。憩いの空間という点から考えると、夜間に犯罪などが起きないよう、死角を作ることも避けなければなりません。公園は、植物を配置することも多いため、造園設計の枠におさめることが一般的です。集合住宅内の公園も、建築関係の方々が大枠を作られる際に、当社のような造園設計会社が詳細図面をっかうことが多いものです。
公園と庭園は似ているようで異なります。中で遊べるのが公園、外で見るのが庭園、といったイメージでしょうか。もちろん景観を楽しむ公園や、中を散策できる庭園もありますが、発注者がどちらに重きを置くかでその定義は変わるような感じでしょうか。当社は、公園や庭園の設計を専門に行う会社として発足しました。そこから範囲が拡がり、街全体の都市計画などを行うようになり、また、設計だけでなく監理も行うようになって現在に至ります。 |
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「庭園設計」 造園土木/CAD
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前述のように、庭園は公園と似てはいますが、機能が異なるものと考えます。文字通りの意味を追えば、公園は公(おおやけ)である、公共の園(その)、空間であり、庭園は庭(にわ)です。公共性を重視するか、個人の趣味嗜好を重視するか、ということでしょうか。
庭園というと、枯山水などの日本庭園や、英国王朝伝統のブリティッシュガーデンなど、様々なスタイルがあります。日本庭園も、西欧のスタイルを現代風にアレンジし取り込むんだ、ネオジャパネスクというスタイルもあります。これは造園業界に限った話ではなく、料理界や服飾界などでも用いられる言葉です。和風というと、日本の伝統を重んじるイメージがありますが、それを現代風にした日本風とかジャパネスク、ネオジャパネスクとか、いろいろです。 |
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「図面をひく パソコン」 造園土木/CAD
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ついこの前まで図面と言うと手書きでドラフタを使っていたのに、今ではCADですね。サンプルも修正も、実際に図面台に向かっていた頃から比べると、格段にその効率は上がりました。パソコンで図面をひくのであれば、JW-CADをお勧めします。このCD−ROMは、JW-CADの解説冊子に綴じ込みで付いているものが殆どですので、書店などで購入できますし、安価です。容量も小さいので、PCへのストレスも小さいですし、手始めにはこのソフトがお勧めです。
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「CAD講習」 「造園 CAD 学ぶ」
「造園 jw」 造園土木/CAD
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現在当社は宮崎の行政のフォーマットである、JW−CADを利用しています。当社でのCADの出張講習は、このJW−CADで行っております。PCをお持ちでない方、PCはあるけれどもCAD環境はお持ちでない方もご相談ください。機器類からソフトの選択、メンテナンスまでサポート致します。
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「CADソフト ガーデニング」 造園土木/CAD
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検索でCADソフトをご覧になればいろいろとソフトが挙がってくると思いますが、当社では、その中の『JW−CAD』を使用しております。宮崎は行政への提出フォーマットが『JW−CAD』ですので、当社に限らずほとんどがJWを使用しています。好き好きですが、作成は好みのもので、提出の際にJWに変換する、というのも多いですね。ガーデニングをされる際に用いるCADであれば、尚更JWがお勧めです。JWのCD−ROMは、冊子に綴じ込みで付いているものが殆どですので、書店などで購入できますし、とにかく安価です。容量も小さいので、PCへのストレスも小さいですしね。 |
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「ガーデニング」 造園土木/CAD
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ガーデニングとは、庭という意味のガーデンから派生した語ではなく、“garden/園芸をする”という動詞からきた意味があります。そのガーデンの庭のイメージが強いためか、土地がないとできないとか、ベランダのような屋外でないとできないというように思われているようです。しかし、いわゆる園芸ですので、鉢植えでも全く問題ないんです。一つの鉢に一つの花、それでも立派なガーデニングです。でも切り花はまたちょっとガーデニングとは異なりますので、飾るのではなく、育てる、また一緒に生きていく、といった意味があると思います。ペットの植物、そんなイメージでしょうか。 |
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「design 環境 都市 生活 株式会社」 造園土木/CAD
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design(de:明快に、sign:可視化)という意味で、モノを伝えやすくする手法をデザインと言います。デザインとは、色や形だけにこだわるスタイリングデザインと、機能性や将来性までを考えるプランニングデザインと、大きくこの2つに分けられます。環境、都市、生活、全てにスタイリングがあると潤いはありますが、それはスタイリングデザイナーの手腕というよりも好みに左右される問題ですので、スタイリングデザイナーとクライアントとの間のみで判断されることが多く、実際にそこで生活をしたり利用をしたりする方々にとっては、あまり好ましく思われないケースも少なくありません。その対象地区での環境、歴史、発展の視野などを含め、総合的に考える必要のある分野です。行政の事業は、国以上のものを請け負う際には、法人登録は株式会社以上、建設コンサルタントの資格などが必要になります。これらを請け負う際には、その責任を常に考えながら業務に携わることが大切ですね。 |
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「マンション 造園 設計 会社」 造園土木/CAD
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全国的に大型マンションが建設されています。2007年問題と言われる、退職を間近に控えた団塊の世代の方々向けなのでしょう。当社では、某大手企業の○○○○マンションの、エントランス部分や外構の設計をさせて頂いております。限られたスペースで、全てのマンションに違うイメージを持たせるため、かなりスタイリングデザインに配慮します。実際手入れの問題や建設予定地の地理的条件などで、造園部門でいうところの植栽計画には制限が出てしまいます。これを踏まえ設計をしていきます。竣工したときのこういった部分で、あからさまに突貫工事だったんだろうな、というような、某マンションも多く見受けられます。造園設計会社が建築設計をできないのと同じように、建築設計会社も造園設計は無理なんですが、雰囲気で作ってしまうあたり、問題があると感じますね・・・。竣工直後はその無理が見えないのですが、植物を扱っている以上、大学でも造園は工学ではなく農学と分類されているように、生きているものを取り扱うものです。樹木を切り花のように考え配置していると、やはり無理が出てきます。造園は造園、専門に任せて頂きたいものです。 |
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「旅館 料亭 設計」
「設計 和 旅館」
「バーラウンジ 施工」 造園土木/CAD
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これらは基本的に建築の分野となりますが、既存のハードの内装などをデザインすることは、もちろん行っております。建築の分野であっても図面に落とすことはありますが、最終的には当社と関連のある建築事務所に委託しています。今が流行りの・・・、というようなデザインは、依頼があれば行いますが、原則としてデザインコンセプトには普遍性というものを持たせています。ですので、間違いのないデザインを提案させて頂くことが一般的です。よく、今ニューヨークでこれが流行っているから、などというような言葉で自社デザインを推奨する風景を見ますが、それがクライアントの要望であれば構わないのですが、あまりにも懸け離れているのに強要するのは良くないと感じますよね。とにかくクライアントとの話し合いが最も大切な部分です。 |
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「茶室 設計例 写真」 「茶室 CAD」
造園土木/CAD
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掲載写真は、茶室から臨む庭園の設計施工例です。当社は業種から直接建築物の設計は行っておりませんので、茶室回りの設計のみとなっております。しかしながら、茶室に関する文化など、造園の世界と密接な面も多くありますので、茶道も含め、気になることなどございましたら、お気軽に“お問い合わせフォーム”からご質問ください。
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「蹲」 造園土木/CAD 音環境/BGM
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蹲=つくばい。日本庭園には欠かせないものです。茶室近くや、庭園の北東の位置に設置する、手水鉢(ちょうずばち)を中心とした石のセットとでも言いましょうか。水を受ける、その音が、日本の侘び寂びを表しています。サウンドスケープの概念でも、音環境の構築ということで欠かせない、日本を代表する音文化の一つです。「這い蹲る/はいつくばる」ようにしゃがみこむ姿勢で手を洗うことから、“つくばい”と呼ばれるようです。ですので、その手水鉢を使い易いよう、手水鉢の下に高さをかせぐように設計されているのものは、ある程度最近のスタイルですね。手を洗うために乗るための“前石”
、昔は提灯などを持って歩いてましたので、そういう灯りをちょっと置くための“手燭石”、寒い日にはお湯を用意して置いておくための“湯桶石”、これと手水鉢の4点セットで、本来はつくばいと言います。
最近では、この手水鉢を中心として新しいスタイルが提案されています。もちろん弊社もそういう試みは忘れません。そのためにも、新しい蹲を提案したところ伝統が見えない状態になってしまった際、実際はこういった伝統文化を知っているかどうかは大きな違いがありますので、本来の姿は把握しておきたいですね。 |
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「都市緑化 造園 設計」
造園土木/CAD
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緑化の定義も難しいものです。ナイよりもアル方が良いのであれば、造花のような自然のものでなくても“緑”があれば良い場合もあります。「緑化」と「緑地化」は全く別物です。「緑化」を、よく「緑地化」を目指して言うことがありますが、「緑地化」とはその対象地区及び対象地域の生態系循環還元システムの構築もしくは復活なんですよね。ですので、ただ緑を植えればいいというものでもないのです。もちろん公害に強い植物もありますが、それらを植えるだけ植えて公害の発生元を考えなければ、いわゆる緑地化ではなく、色合い的な緑化に過ぎません。都市緑化も、屋上庭園など空間活用の効果的な手法はいろいろありますが、根本を考えないことには本来の緑化を行うことは難しいでしょう。
プランタなどへの植栽、エアプランツなどの活用など、ちょっとしたことで出来る、テーブルからの緑化を当社では推進しています。ですが、これは将来的に、飾りとしての緑ではなく、生態系としての緑であるという認識を持っていくべきではないか、ということを念頭においてのことです。造園業者として緑の生命を扱わせて頂いている分、都市計画会社として生活空間を扱わせて頂いている分、これらを忘れずに頑張っていきます。
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「公園工事 手順」 造園土木/CAD
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実際の工事の手順は、規模を問わず手順は変わりません。まず最初に行うことは、何があっても対象地区の近隣住民の方々へ事前説明会です。それから現況図を作成するために現地の測量を行います。この測量結果を基に、新しいイメージを重ねていくのですが、詳細ではなくある程度の外枠を作り、それを以って改めて現地説明会を行います。「今あるところがこういう形になります。」という流れになります。これはもちろん発注者の業務になりますので、設計及び施工会社が行うことは原則としてありません。それからは造成をして水利・電気工事を行い、植栽して竣工となります。そして維持管理となります。 |
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「設計会社 写真」 造園土木/CAD
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写真は、グラフィックやウェブのデザインを行う際には、当社で撮影を行います。屋内撮影も簡易照明ではありますが、花や料理の写真も撮影します。 |
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「マンション 樹木 高木 管理」 造園土木/CAD
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最近のマンションは、エントランス部分や外構に豊かな植栽を施すことが一般的になってきました。また、マンションも高層化だけでなく、一フロア一世帯という、集合住宅施設でありながら世帯のプライバシーが確保された贅沢な空間を提供するスタイルも一般化されつつあります。全く異なる側面から見ると、地震などの天災に備えた災害防止技術も充実しています。
ここで、これらの施設に配備する樹木の必要性ですが、各種設計の基本事項である災害対策の面から考えます。高木であれば高層マンションのベランダなどから様々なモノが落下した際に、周辺の人々への直接の落下を防止したり、落下物そのものへの被害を抑えたりと、二次災害を予防する働きがあります。この面から考えますと、四季を通じて落葉を行わず、枝振りも大きい樹種を選択することが望ましいでしょう。この際、地面はアスファルトやタイルなどの硬い表層ではなく、芝やツツジなど、衝撃を吸収しやすい配備をすることが必要です。
デザイン面で考慮しますと、照葉樹よりも落葉樹の方が、一般的に好まれやすい外観を持っています。高木としてデザイン性にも耐えられるのは、メタセコイアやケヤキ、ソメイヨシノなどではないでしょうか。しかしここで大切なポイントは、管理になります。ケヤキやさくらなどは特にですが、毛虫などの虫がつきやすいという難点もあります。除虫などの施工は、ベランダへの影響もあります。洗濯物を取り込んでいるということに限らず、ベランダの手すりやベランダの空間に除虫薬が残留している場合などを想定しますと、様々なアレルギーが発生することも考えられます。
落ち葉の掃除や除虫などの維持管理だけでなく、住民の日常生活まで配慮することが基本です。難しい問題ではありますが、SMEなど、人体への影響がない薬剤などを用いるなどが得策といえるのではないでしょうか。樹木の根の形状は、地表に見える部分を地面に対照(シンメトリー)に生長しています。それを見越した上で樹木を植栽し、発根状況などを管理することも大切です。発根状態がしっかりしていると、根が土をガッチリ確保していることにもなり、地盤を固めることにも繋がります。建築のデザイン上配備したい樹木があるのは建築デザイン上当然ですが、植栽に関しては造園の設計専門家へ、管理の面まで含めた計画を確認することが大切です。 |
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「イネーブルガーデン」
造園土木/CAD
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イネーブルとは、「enable/可能にさせる、容易にする、許容する」
という意味で、コンピュータ関連業界では、「有効化する」という意味もあります。イネーブルガーデンとは、園芸療法で適応される庭園のことを指すようです。指すようです、と断言できない理由は、まだ世の中に浸透しきっていませんし、確立された分野ではないからです。カラーセラピーやアニマルセラピーという言葉があることを踏まえますと、このイネーブルガーデンは、ガーデニングセラピーのための空間、と称しても良いかもしれません。園芸療法とは、園芸またはガーデニングを通じ、心身の障害における機能及び症状の改善、また日常生活における不安や緊張の除去を行うための手段、というか支援、というか、そういうスタイルのこととでもいいましょうか。
フェトンチットという成分について、ヒノキチオールと共にブームになったことがあります。森林浴を行う効果は、綺麗な酸素を得ることができるだけでなく、これらの成分が血圧の上昇を抑制させる働きもある、と言われています。独特の森の香りが、そういう医学的なことを置いておいてもリラックス、リフレッシュさせる要因になることは経験から想像できますよね。これをガーデニングレベルで行う、というものです。極端な話、車椅子の視線に合わせたコニファーの森や手を伸ばして触れても害のない植物など、それらをキチンと医学的にも植物学的にも把握して植栽された庭園であれば、企画の段階でその庭園に来られる方の対象を踏まえておくことで、イネーブルガーデンと呼べるのではないかと考えます。
ここはイネーブルガーデンです、といった提案は当社では行いません。そういう言葉が拡がって来る以前から、これらの概念は常に盛り込んで設計を行っています。介助犬の歩きやすい公園を作ることも、サウンドスケープやビオトープの概念を盛り込むことも、イネーブルガーデンを作ることと同義なのです。
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