牧野緑地設計室は、郷土の歴史から音・光・色彩のデザインも考える、
造園・都市計画の新しいカタチの設計会社です。
竣工後のブランドデザインとデザインストラテジーは、
各種戦略企画制作のマキノデザインにお任せください。
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株式会社 牧野緑地設計室/有限会社 マキノデザイン 
 


 
 
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株式会社 牧野緑地設計室
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有限会社 マキノデザイン
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TEL:0985-41-9800
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【東京分室】
お陰様で予定の3年終了。
次回は別の地区に進出。
 
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色彩/照明
 

空間演出を行う際に、必ず留意すべきポイントは、色彩設計です。カラーコーディネートとも言われる部分ですが、色彩が人に与える影響はかなりのものです。

人間の知覚情報の8割が視覚情報と言われています。最初に視認する情報は色や形ですが、ふと目を移した瞬間だったり、また寝起きだったりしたときに、見ようとした対象物の形がぼんやりしていても、色合いはすぐに分かるものです。

これに対し、聴覚情報は不快なものであれば耳につきやすいですが、これは後方からの情報を得るために全方位の音を聞き取れる生理になっているためであり、聴覚情報の注意は常に前に向いているというわけではありません。視覚情報は常に注意を向けている方向からのものであるため、知覚情報の大半を占める結果になっているわけです。

色彩とは、いわゆる光のことです。様々な色合いとしての光を認識することで、その色を感知しています。そういう意味で色彩設計と照明計画は物理学に密接に関わっています。当社では、設計企画を図面に反映させる前段階で、色彩と照明度合いを竣工の全体像を明確に把握することで、依頼主様のご要望にお応えしております。

ここでは、カラーバランスを考察するための概念について、またその発生理由について記載します。このサイトをご覧の皆様が、この項目をご覧になり実践され、少しでも快適な空間を構築できれば幸いです。良く分からない、というときは、お気軽にご相談ください。

 
ライトスケープ「LIGHTSCAPE」
造園のことを、英語ではランドスケープ(landscape)といいます。これより、サウンドスケープ(soundscape)という造語が生まれました。音=サウンドに、スケープ=景観という言葉を組み合わせたものです。音風景、というイメージでしょうか。日本の音100選など、その代表的な例といえるでしょう。これと同様に、嗅覚を主体にしたスメルスケープなども存在しています。視覚障害の方へ、動線誘導のためにサウンドスケープの概念と並行して用いるなど、大型の商業施設で稀に見ることのできる新しい取り組みです。ここでは、ライトスケープとして、色彩設計を考慮した照明計画基軸の概念について記載します。

人類の偉大な発見の一つに、火があります。古来、暖を取るためであったり動物から身を守るためであったり、生きるための基礎の部分に火はあったと考えられています。それが調理のためや神事のためなど、人類が哲学を備えるようになって火の用途にも意義が生まれてきました。火は、人類の基本的な営みを支えてきたと同時に、その営みの中で生まれた喜怒哀楽とともに、その姿と存在は形を変えてきたのでしょう。おもしろい実験があります。薄暗い部屋の中、男女の間にロウソクの火を灯し、しばらく語り合っていると、恋が芽生える可能性が高い、というものです。部屋の明るさや使用する照明器具、これらを替えてみても、ロウソクでの実験結果には及ばない、ということです。この際、たまたま気が合ったり元から好きだったり、などの猜疑心は除外して頂いて、へぇっ、とだけ思って頂ければと思いますが、でも感覚としては分かるような気がしませんか?火の色に近い(色温度の低い)色合いの照明器具は、蛍光灯などの青白い(色温度の高い)照明器具に比べ、なんとなくゆったりとした雰囲気になるものです。

屋外であれば照度の広いものを必要としたり、歩く、車を運転するなどの移動に支障がない程度の高さに光源を設置したり、またシェード(傘)を効果的に使用し、照度は保ちながらも光源自体は目に入りにくいなどの措置を取ることが、照明計画の基本となります。夜を昼のようにするのではなく、夜は夜の雰囲気を、安全性を保ちながら演出することが、ライトスケープの基本と考えます。当社では、カラーコーディネーターと照明士が基本計画を立て、設計企画を行っています。
 
色に関する文化と生理
色自体にそれぞれ意味や特性があり、国内外を問わず文化的にも慣習的にも様々な場面で色彩を選択していることはご周知の通りです。そのため、どれだけ音環境を整えたところでこのカラーバランスが整っていないと、空間演出は完成されません。もちろん個々の嗜好はありますが、人の生理としての基本のコーディネートは、カラーコーディネートの理論で設計することは大切なことです。あくまでも参考として、色のイメージを記載します。この色を見ているとこういう雰囲気になる、こういう気持ちになる、というのは、ある意味一時的なものではありますが、これらを設計の中に組み込む場合、改修しない限りはそのカラーリングで生活、行動をしなくてはなりません。

それぞれが育ってきた環境などで、このイメージを万人に当てはめることはもちろんできません。大切なのは、カラーリングを使ってどういう雰囲気に仕立て上げたいのか、第三者にはどういう雰囲気に感じてもらいたいのか、という部分になります。演出をする側のスタイルを全面に出したいならば、第三者のことは二の次でも構わないでしょう。しかし、第三者(店舗であれば来客者、事務所であれば従業員など)のことを第一に考えるならば、カラーリングを企画する事前に、聞き取りなどの調査をすることが大切になります。BGMの考え方と同様です。

どの色を好むかでどういう精神状態であるかを計る、カラーセラピーなどもありますが、ここではカラーセラピーを行う前のカウンセリングができませんので、一般的なイメージのみと致しますことをご了承ください。カラーコーディネーターの資格を得るための教材にも記載されています。詳細をお知りになりたい方は、“お問い合わせフォーム”よりお問い合わせください。
 
情熱的で、パワーを感じさせます。積極性、忍耐力がある方が好むようです。しかし多用すると、パワーの矛先が怒りに変わったりするかもしれません。光の波長から考えても、物理学としてもっとも濃い色です。
赤と黄の中間ですので、赤と黄色の両方の性質を持っています。陽気で明るい積極性は、赤ほど情熱的ではなく、フランクな感じです。好奇心や行動力がある方が好むようです。しかし、自己顕示欲がある面が出過ぎると、ちょっと嫌味な、横柄な感じに思われたりするかもしれません。
蛇足ですが、金運上昇、というときに良く使われますね。好奇心の中でも、知識欲から派生するものをイメージさせます。このため、洞察力や決断力を持つ人が好むようです。しかし、多用し過ぎると、純粋な知識欲が悪徳に変わり、ずる賢い一面に変わるかもしれません。
自然の代名詞としてもあるように、調和を表します。理解力があり、良識人が好むようです。中立的なイメージがある分、時として無関心と思われることが出てくる場合もあるかもしれません。バランスを取ることが得意な分、肩入れできないという面の結果かもしれません。

躍動感に溢れ、空や海の開放感を感じさせます。自由なスタイルを求め、新しいことに挑戦する、そんな方が好むようです。面白いもので、これだけ爽やかなイメージですと、食欲を減衰させる面も持つようです。青色の食材があまり食卓にのらないのも、そういう意味があるからでしょう。

紺色とも近く、上品なイメージがあります。面接のときにこの色のスーツを着ていくのも、自分の誠実さや貢献度を信頼につなげるためでしょう。しかし堅い印象を与える面もあるため、冷淡に見られたり、多用するといつの間にかそうなっていたりすることがあるかもしれません。

欲求不満の色、とよく言われますが、それは芸術的な感性がある方が好む色であるため、一般的な品々へのカラーリングでは満足しない結果選んでいるからなのかもしれません。理想を高くもつ孤高の姿は、時として傲慢になり、無責任な感じに写ることがあるかもしれません。
 

色の捉え方は様々です。白にしても純粋なイメージがある反面、何色にも染まるという不安定な面もあるようですし、黒も葬儀をイメージしやすい反面、婚礼では最も美しく気高い着物の色としても扱われています。色を採用する側の思いと周囲の環境とをうまく調和させ、屋内外や品々を問わず考察することが大切です。

 
 

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